枯草が広がる。
燃えていた電線が捻じ切れる頃 どうしようもない倦怠を担う少 年の姿を隅に捉えていた私は静 かに石殺を落としている下がっ て行く音を眺めている昼の太陽 が机に差し込んでいてそれは月 並みであるようだ白い波が揺れ ている私は生命を考えるしかし 全て完了されたその処置の痕を 見る最早私達の必要はない全て 完了されたその処置の痕を見る。
枯草が広がる。
枯草が広がる。
聴こえない叫び声を上げようとする、 そこに「僕」がいる。
人と見做されず、虐げられた少年が、
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